モレーンコーポレーション社長ブログ 春夏秋冬

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最新の記事一覧

2010年01月05日 16:00

新年のご挨拶2010年

新年明けましておめでとうございます。

旧年中は本当にお世話になり、誠に有難うございました。
昨年は新型インフルエンザ発生という最大のインパクトがありましたが、今のところ重症度も軽度であったことは幸いでした。致死率が他国に較べて低いのも、日本の医療体制の充実さ、優秀さを示す指標になったのではないかと考えています。モレーンの体制も進化しました。次世代の経営者育成とさらなる経営判断のスピードアップのため、昨年新たに執行役員制度を導入。執行役員の内訳は、40代1名、30代3名です。若いパワーにどうぞご期待下さい。

さて、2010年。21世紀に突入してはや、10年となりましたが、2010年代は景気対策もさることながら、世界で最も少子高齢化が進んでいる国、日本の正念場になると言われています。
このままでいくと10年後には人口が5%減少し、65歳以上の比率が30%を超えるとのこと。
市場が縮小し、デフレスパイラルがさらに加速、労働人口の減少により社会保障も危機に曝されると懸念されています。政治が悪いと愚痴を言うのは簡単ですが、会社経営者としては自らやらなければならないことも多くあります。労働人口の減少により、女性や高齢者、外国人を活用できないない会社は生き残れないかもしれません。また、社員育成に無関心だったり、挑戦する意欲のない会社は淘汰されていくでしょう。デフレに乗じて安売りだけに走る企業は本来必要な質やサービスを維持できず、自滅するかもしれません。

この10年、そしてそのスタートとなるこの1年は、モレーンにとって本当に重要な1年となります。スタッフの驚異的な頑張りで前期は過去最高の売上高を記録し、社員も30名になりました。「感染管理の大衆化」を経営理念に掲げる私たちですが、感染管理も不謹慎な言い方ではありますが、新型インフルエンザの発生で「大衆化」してきています。医療施設だけでなく、全ての産業、施設、家庭でさえも感染管理を必要としています。ホンモノの感染管理が求められているとヒシヒシと感じています。
世界が、市場が急速に変化している今、私たちモレーン自身もこれまでの自分をリセット・再起動して進化しなければなりません。

2010年。新たなスタート地点に立つ私たちモレーンが今、最も大切にしなければならないキイワード。それは「絆(き・ず・な)」。

「お客様との絆。そして上司、部下、同僚、チームとの絆。
常に相手の立場でモノを考えること。相手が何を望んでいるのか常に予測すること。思いやりと感謝の気持ちを常に忘れないこと。私たちの仕事は患者・医療従事者の命、家族の絆に深く関わっていることを常に忘れないこと。」

年明け早々、新製品も目白押しです。日本環境感染学会も目前です。

今年はロケットスタートでいきます!

本年もご支援の程、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

2010年 謹賀新年

株式会社モレーンコーポレーション
代表取締役 草場恒樹

2009年05月29日 10:27

新型インフルエンザに思うこと

久しぶりのブログ更新です。相変わらずの更新の無さに内外からお叱りを受けています。スミマセン。

 さて、新型インフルエンザです。
世の中は、新型インフルエンザA H1N1が弱毒性であったことを受け、急速に「いつも通り」に戻っています。
 空港検疫での水際封じ込め対策や学級閉鎖も含めて騒ぎ過ぎだとの批判も出ています。結局、通常の季節性インフルエンザと変わらないとの風潮が見受けられるのがちょっと不安です。

 検疫に関しても無意味だったとの意見がありますが、発生当時は、病原性や毒性の強さ等も今ほどわかっておらず、正体不明のウィルスに対しては、最大限の防御態勢を敷くことはむしろ当然だと思います。実際には時間稼ぎ程度の効果しかなかったかもしれませんが、この時間稼ぎが無意味であったとは思いません。もちろん、厚労省も検疫で100%スクリーニングできるとは思っておらず、そのために、その後の国内感染拡大に向けて各段階ごとの防止策が準備されています。

 100%防ぐことは不可能でも決して諦めず、可能な限りの対策を一つ一つ積み重ね、つないでていくことは、我々が日々、医療施設で医療従事者の方々と戦っている医療関連感染対策(院内感染対策)そのものです(我々はこれを「感染管理のチェーンをつなぐ」と言っています)。

 当初は正体がわからないので、強毒性のH5N1型を想定し、最高レベルで新型インフルエンザに対峙、その後、実態がわかるにつれて柔軟に体制を変化、弱毒性に合わせて対策を緩和させていくことが今回のシナリオの正解。
 今回は、この「柔軟に体制を変化させていくこと」が十分に事前に議論されておらず、タイミングや規制に対して国と地方自治体とに温度差があり、混乱となりました。ただし、この事態は日本政府だけでなく、WHOも病原性や毒性は考慮に入れず、感染の拡散度合いにより警戒水準を決定していたため、警戒レベルだけが上がって、実態にそぐわない過剰な対策が発動され、少々混乱を招いたというのが真相だと思います。26日にはWHOのフクダ事務局長補代理も警戒レベルの基準見直しを表明されています。

それにしても今回のインフルエンザウィルスは戦略を持って人類に挑んできているような気がしてなりません(エビデンスをベースにビジネスするモノとして不適切な発言ですが)。
鳥H5N1ばかりを気にしていたら、意表をついて豚H1N1として登場、大警戒をしたところ、弱毒で拍子抜け(?)、気が緩んだところで(ここからはフィクション)、第2波として秋、冬に強毒に変異したウィルスが猛威をふるい、季節性のインフルエンザもまん延して抗ウィルス薬が足りず、ワクチンの方も間に合いそうになってきたところで、満を持してH5N1による超新型インフルエンザが登場、抗ウィルス薬にも耐性...。これが最悪のシナリオですが、考えられないことではありません。私自身、楽観的な人間であり、現在はスペインかぜの時と較べ、多くの武器と情報を持っているので、当時のような被害がでるとは考えにくいですが、「いつも通り」に向かっている世の中を見ていると不安を禁じ得ません。

今回のH1N1の発生は、むしろ予行練習および準備期間の機会を与えられたと認識し、我々モレーンもウィルスの戦略(?)に真っ向から立ち向かう所存です。弱毒だからと対策の手綱を緩めず、医療材料の備蓄や患者急増時の環境整備に向けて対策を打ち出しています。
少し長くなりました。次回はモレーンの新型インフルエンザ対策に関する具体的な考えを少しお話したいと思います。

2009年01月05日 14:14

年頭のご挨拶2009年

新年明けましておめでとうございます。

旧年中は本当にお世話になり、有難うございました。お陰さまでモレーンは激動の2008年を走り抜け、年末に無事、引越しも終え、今までの倍以上のスペースを有する新築のオフィスで大いなる期待を持って2009年を迎えることができました。本当に有難うございました。心より感謝申し上げます。

2009年。それにしても何と波乱を含んだ年明けでしょう。昨年秋に米国から世界に広がった金融・経済危機の波。当初、日本の被害はそれほど大きくないと言われていましたが、あっという間に日本もその波に飲み込まれ、日本を代表するトヨタ自動車は創業以来、初の営業赤字で株価は半分に、ソニーの株価は三分の一になってしまいました。イスラエルのガザ地区への空爆は止まらず、米国はそれを支持、新型インフルエンザ発生の脅威もますます高まってきています。

「我々は100年に一度の危機の津波に曝されている」とグリーンスパン前FRB議長も発言していますが、本当にそうでしょうか。ここはしょうがないとあきらめるか?いいえ、私たちモレーンは、悲観もしなければ、たじろきもしません。

今後、新型インフルエンザ対策も新たな局面を迎えると予想します。これまでの早期封じ込め対策から実際のパンデミック発生時対策に国も本格的にシフトする必要があるでしょう。パンデミックは徐々にではなく、突如大きな波となって襲ってくる事が海外の専門家の間でも議論されています。すべての医療機関に例外なく患者が殺到することが予想されます。個人防護具PPEやワクチン、抗ウィルス薬の備蓄も重要ですが、押し寄せる患者を受け入れることができる医療体制を戦略的に実現することが可能かどうか。自治体に任せきりの発熱外来では僭越ながら不十分と考えます。有事の際は病棟、病室を容易に作り替えることを可能とする対策をPPEも含めてハードおよびソフトの両面から我々が微力ながら支える決意です。新型インフルエンザから一人でも多くの人を救うことを今一度、自分たちの使命として本気で行動する所存です。

2009年。この恐慌ともいえる不景気に加え、救急患者のたらい回しや医療事故に国民はうんざりしています。人手不足による激務で医療従事者は疲弊し、安全に不安を覚えています。昨年の食の安全に引き続き、今年は医療の「安全・質」が本当に問われるのではないでしょうか。一人で、また一社できることは限られていますが失敗を恐れずに、日本の医療の「安全・質」の向上にむけて今年も様々なチャレンジを行っていく予定です。少数精鋭のチームワークを持ってこの激動の1年を走り抜けるモレーンにどうぞご期待下さい。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

2009年 謹賀新年

株式会社モレーンコーポレーション
代表取締役社長 草場恒樹

2008年10月24日 18:45

SARSから学ぶこと

今回はちょっと専門的な話です。今さらながら、非常に気になっている文献があります。

2003年のSARSアウトブレイクの際、陰圧隔離、適切な個人防護具PPE(N95、グローブ、ガウン、アイシールド)や入念な手洗いを実施していたにもかかわらず、9名の医療従事者がSARSに集団感染したとの報告(トロント、カナダ)です。

原因を要約すると、
1)病室は陰圧だったが、前室がなく、PPEを室内外で外していた。
2)汚染されたPPEを外す手順が徹底されていなかったため、外す際に自身が汚染された可能性があった。
3)N95のフィットテストが徹底されていなかった。トレーニングプログラムがなかった。
4)挿管時に多量のエアロゾルが発生する危険性があるのに、曝露を最少にする対策がなかった。
とのことでした。

この悲劇、もし今、新型インフルエンザが発生したら日本でも同じことを繰り返してしまいそうと危惧するのは私だけでしょうか...。

新型インフルエンザ・パンデミックに備えて、自治体や医療施設、企業が動き始めました。まだまだ自治体によってかなり温度差はありますが、個人防護具(PPE)の備蓄も徐々に進行し、大量購入のお話も出て来ています。ただ、今のままで行くといくらモノが揃っても、その運用手順が整備されず、トレーニングが十分に実施されないと上記のトロントでの教訓を活かす事ができません。

個人防護具PPEは、運用を間違うとかえって感染を拡散させることになります。着用する順番も重要であり、この順番を間違うと当たり前のことですが、外す順番に影響を与え、汚染部位に不必要に接触することになり、自身や周辺環境を汚染させてしまいます。どこで汚染PPEを外すのか、外したPPEを直ちに廃棄できるダストボックスは配置されているのか等々、個人防護具PPEは、その性能もさることながら、その運用が非常に重要です。

新型インフルエンザに対する医療施設での感染対策は、個人防護具PPE(特にマスク・レスピレーター)に議論が集中しがちですが、手指衛生や咳エチケット、汚染リネンのマネージメントや環境整備等、総合的にリンクしてはじめて達成することができます。

モレーンの強みはまさにココ。施設に応じたより最適なソリューションをご提供できるよう日々、研鑽したいと思います。

上記のSARSの文献は、下記よりダウンロードできます。ご参考まで。;

Cluster of Severe Acute Respiratory Syndrome Cases Among Protected Health-Care Workers - Toronto, Canada, April 2003 MMWR52(19):433-436
http://iier.isciii.es/mmwr/index2003.htm

2008年10月15日 16:51

「ブラッディ・マンデイ」

突然ですが、先週土曜日からTBSでスタートした連続ドラマ「ブラッディ・マンデイ」をご覧になられましたか?
三浦春馬さん演じる高校生天才ハッカーが、バイオテロに立ち向かうノンストップ・アクション&サスペンスドラマです。

実はこのドラマで殺人ウィルスから身を守るために俳優の方々が着用している防護服にモレーンの呼吸器用防護具PAPR PA-20(Powered Air Purifying Respirator:下記写真参照)が使用されています。

この撮影で使用されているPAPRは、小道具ではなく、実際の医療現場で最強の空気感染対策として使用されている本物です。世界的危機として警戒されている新型インフルエンザ対策としても米国CDCをはじめ、厚生労働省のガイドラインでも最高リスクの対策としてその使用が推奨されています。PAPRは、腰部に取付けたバッテリー駆動の電動ファンにより吸引した汚染空気をHAPAフィルターが浄化し、フルフェイスのフードに清浄空気を強制的に送り込んでフード内を陽圧化、物理的に汚染空気がフード内に入らないという仕組みです。

モレーンのPAPRは、フード前面が透明となっており、鼻や口も塞がれずに顔面全体を外から窺うことができるので、俳優さんの表情もはっきり見えるということが採用の一因となったとも聞いていますが、実はこのことは実際の医療現場でもとても重要なことです。

実際導入された日米の医療機関でも、いわゆる鼻口を完全にシリコン等の面体で覆うタイプのマスクと比較して、装着者に圧迫感がないだけでなく、患者さんから医療従事者の表情(特に笑顔!)が見えることは、大きな安心感を与えるととても好評です。

デモ機もございますので、ご興味のある医療従事者の方はお気軽にお問い合わせ下さい。防護具を装着する上で常に直面するのが暑さとの戦いです。モレーンのPAPRはフード内に清浄空気が常に送気され、フードを通じてガウン内にもエアが流れるので、高い防護性能もさることながら驚くほど快適です。ぜひ、お試し下さい。
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製品に関する質問やご相談、お気軽にお問い合わせください

モレーンコーポレーション代表取締役 草場恒樹
著書(共著・共訳)
  • 院内感染予防対策ハンドブック 厚生省保険医療局監修(南江堂)
  • 院内感染予防対策のための滅菌・消毒・洗浄ハンドブック(メディカルチャー)
  • CDC歯科臨床における院内感染予防ガイドライン 厚生労働省エイズ対策研究事業編他

詳細なプロフィールはこちら


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